メイク用の凹面鏡で起こる「収れん火災」にご注意!東京消防庁がTwitterで呼びかけ

    メイクに使う、卓上ミラー。凹面鏡が三面になっている鏡などに窓からの太陽光が反射し、火災になるケースがあるそうです。東京消防庁が注意を呼びかけています。

    東京消防庁が、メイクに使う卓上ミラーが原因で火災になるケースがあると、注意を呼びかけています。

    窓からの太陽光が反射して火災につながるのは、拡大率が異なる「凹面鏡」で、それが複数枚組み合わさった卓上ミラーも危険性が高いといいます。太陽光での反射による火災は「収れん火災」と呼ばれています。

    【メイク用ミラーの取扱いにご注意を!】 拡大率が異なる凹面鏡を複数組み合わせた「メイク用ミラー」に太陽光が反射し収れんする火災がありました。 窓際など、日差しが差し込む場所には、メイク用ミラー等の鏡類やペットボトルなど、光の収れんにつながる物を置かないようにご注意ください! #ミラー

    @Tokyo_Fire_D

    東京消防庁がTwitterに載せた1分弱の動画は、実際にメイク用ミラーによる火災が発生した現場で、後日行われた実験で撮影されたもの。

    報道発表資料によると、この火事は今年1月に共同住宅の一室で発生し、女性が帰宅した際に、部屋に置いてあったソファが燃えていたといいます。火災の原因になるものが周囲になかったので担当者が調べたところ、居住者の女性がメイクに使っていたミラーが原因だと分かったそうです。

    ミラーは小型で持ち運びができるため、場所を決めずに部屋で使っており、床に置いたまま外出してしまったところ、窓からの太陽光で火災が発生しました。

    動画内では、実際に燃えたソファの生地が貼り付けられた箱に光を当て、すぐに煙が上がり始め、30秒で炎が上がる様子が映されています。

    冬の方が起こりやすい

    収れん火災は凹面鏡の他にも…

    過去10年で61件発生。午後3時が最多

    東京消防庁によると、平成21〜30年の10年間で発生した収れん火災は計61件。

    出火時間帯は午前10時台から午後3時台にかけてが最も多く、日差しが強く日が傾いている午後3時台が8件と、最も多く発生していたといいます。

    ペットがいる家は、カーテンを開けたまま外出することも多いそうですが「カーテンを閉めることで火災が防止できる」と同庁は呼びかけています。