アフリカ・ルワンダの子どもたちと、日本の子どもたちが出会ったとき。なにが見えるのか。
世界の子どもを支援する国際NGO「ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)」の設立30周年に合わせ、来日した3人のルワンダの子どもたち。
WVJによる支援プログラム「チャイルド・スポンサーシップ」を約30年前から利用している横浜市の私立捜真小学校を訪れた。
学年ごとに世界各国の支援地域に暮らす子どもを1人ずつ支援。現在、支援しているのは、フィリピン、エチオピア、エクアドルなどの男子5人、女子1人だという。
個人でもプログラムに参加しているという新藤啓二校長(59歳)は、小学生が海外の子どもを支援する意義を「人のために自分のものを捧げることが、本当の幸せにつながる」とBuzzFeed Newsに強調する。
「小学生が顔の見える子どもたちを支援し、誕生日カードなどのやり取りをします。支援を通して困っている人や苦しんでいる人に対して想像力を働かせ、相手の身になれる人になっていくと思っています」
日頃の感謝を伝えるために来日した、ルワンダの3人。学校では、互いの国の紹介やゲームを通して交流した。
日本とルワンダの子どもは、どんな共通点を見つけ、どうすれば国を越えて仲良くなれると思ったのか。書いてもらった。
サンドリーヌさん(12)
「好きな食べ物が同じでびっくりしました。どの子もとてもケアをしてくれて、ホスピタリティにあふれて幸せでした」
フィレッテさん(10)
「ゲームが好きなのが一緒だなって思いました。お互い訪問しあって、たくさん会話ができればきっと仲良くなれる」
オリバーさん(14)
「サッカやバスケットボールが好きなのが同じだった。みんな誰に対しても、同じように接してくれる人たちだった。ルワンダにも来てもらって、また日本にも来たい。そうしたら家族のように近くなれるはず」
共通していたこと。それは「会話を重ねれば、きっと仲良くなれる」だった。
プログラムの参加に必要な費用は、支援する子ども一人あたり月々4500円。学校では月に1回、「献金の日」があり、児童による寄付が集まるという。
寄付すべき金額は設定していない。その理由を新藤校長は「子どもと家庭の協力があって初めてできる」と感謝を述べて語る。
「10円捧げた価値と10万円捧げた価値は同じです。たとえ0円でも気持ちがあれば、良いと思っています。大事なのは気持ちです」