これが、くも膜下出血の入院から退院まで。漫画家の身に起きた突然の出来事。

    脳ドックや運動で予防をしていても、突然くも膜下出血で入院をすることになる場合があります。漫画家の安堂維子里さんが実体験を綴っています。

    いつ誰にでも起こりうる、脳の病気。

    昨年の秋に突然、くも膜下出血で入院することになった女性が冷静に思い返せるいま「助けてくれた人々へ感謝の気持ちを伝えたい」と自身の経験を綴った84ページの漫画が話題になっています。

    身内に脳の病気で亡くなった方がいたことから生活の中では、予防をのため、運動をしたり、脳ドックを受けたりするなど気を遣って生活していたと話します。

    いったいなにが原因だったのでしょうか。

    その「感触」は突然やって来た。

    本能的に感じた「やばい」。幸いにも、家の隣は病院。

    自分の状況は、重体だった。

    1回目の手術など、バタバタと過ぎ去り、先生との面談。実はあの「感触」の正体は……

    初めて感じた恐怖。その理由は母。

    気を遣って生活していたはずなのに、どうしてこうなってしまったんだろう。

    2度目の手術の前日。久しぶりに外に出た。

    2度目の手術の翌日。退院の予告をされた。

    でも、なんだか外に出るのは自信がなかった。

    少しずつリハビリをした。

    退院の日。「出来ないことを責めないこと!」この言葉にこの後も救われた。

    その後ICU室にて。

    生きて帰って来れて、本当に良かった。

    後日談。現在は通常の生活を送っている。

    BuzzFeed Newsは漫画家の安堂維子里(あんどういこり)さんを取材しました。

    この漫画を描いた理由を尋ねるとこのように答えました。

    「入院中にくも膜下出血出血のことを調べてくれていた夫が『あんたのように全く後遺症のない人の話が少ない』と言っていたことからです」

    「また本業に戻る前のリハビリに漫画を描きたかったこともありました」

    実はくも膜下出血で入院するまでは「どんな病気かまったく知らなかった」のだと話します。

    「母の死因は脳出血でした。なので、私と同じなのかどうか、今となっては不明です。また、母の年齢に近づいてきたとき人間ドックで運動をするようにと言われ、そこから身体に気をつけるようになりました」