関東地方に近づき、上陸のおそれがある台風15号(ファクサイ)。9月8日午後2時45分現在、「強い」勢力を維持しながら八丈島の西南西約80キロに位置し、北北西に進んでいます。
台風による風で、窓ガラスが割れる被害が起きるおそれがあります。
被害に遭わないようどう備え、窓ガラスが割れた場合にはどうすればいいのか。
気象庁によると、9月8日(日曜)の夜から9日(月曜)にかけ、関東甲信地方または静岡県に上陸して、通過するおそれがあるとしています。8日午後には雨や風が強まりそうです。
台風の雲域が比較的小さいため、接近する地域では急に風雨が強まり、波が高くなることに留意が必要です。
今回の台風は、気象庁が設けている風の強さを示す目安で、最も激しい「猛烈な風」をもたらし、首都圏を含めて記録的な暴風となるおそれがあります。
伊豆諸島や関東地方、静岡県では8日から9日朝にかけて「猛烈な風」が吹き、猛烈なしけとなる場所があります。東北地方でも、9日朝から昼前にかけて猛烈な風が吹き、大しけとなる見込みだといいます。
「猛烈な風」とは、「特急電車」並の速さで、屋外での行動が「極めて危険」なレベルです。
走行中のトラックが横転したり、住宅によっては倒壊するものがあるレベルです。電柱や街灯のほか、ブロック塀が倒壊することもあるため、「屋外での行動は極めて危険」といいます。
窓ガラスの破損を防ぐ方法は
こういった危険な風により、車の横転、木やビルの壁の一部が吹き飛ぶなどの被害が各地で起きるおそれがあります。宙に舞ったものが窓に衝突し、窓ガラスが割れた、との被害も過去にありました。
気象庁は、屋外での備えとして、窓や雨戸はしっかりと鍵をかけ、必要に応じて補強するよう対策を示しています。
ベランダや庭に飛来物となるようなものは置かないことも大切です。
ただし、雨や風が強くなってからでは、外での作業は危険なため、事前に実施する必要があります。
また、室内からは、飛散防止フィルムなどを窓ガラスに貼るほか、飛来物の飛び込みに備え、カーテンやブラインドをおろしておくのが良いとしています。
では、万が一、窓ガラスが割れてしまった場合、どうすればいいのか。
京都大学防災研究所によれば、窓ガラスが割れた際にはガラスの破片によるけがを防ぐため、屋内でも靴を履いて行動するよう注意喚起しています。
さらに、割れた窓とは反対側の窓やドアを少し開ける必要があるといいます。割れた窓から風が吹き込み、風圧で屋根が吹き上がってしまう恐れがあるからです。
気象庁は、暴風やうねりを伴った高波に厳重に警戒し、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒するよう呼びかけています。
自らの命を守るため、事態が悪化する前に早めに避難するよう判断し、以下の5つを心がけて安全確保に努めるべきです。お気をつけください。
- 外出はなるべくしない
- 水辺には近づかない
- がけや傾斜地、樹木の少ない山間地には近づかない
- 冠水した道路は歩かない
- 地下にはなるべく行かない