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「アビガンは特効薬ではなさそう」 現場で患者を診てきた救急医が語るウィズコロナの時代

クルーズ船の陽性者の受け入れを終えた後も、藤田医科大学では愛知県内の陽性者の受け入れを積極的に進めてきました。患者を診てきた救急医に、病気の印象や研究中の治療薬の切れ味を率直に話していただきました。

新型コロナウイルスで、クルーズ船の陽性者の行き場がない時、開院前の岡崎医療センターでの受け入れを決めた藤田医科大学。

全てのミッションを終える直前に、今度は本院(愛知県豊明市)の近くの老人保健施設で集団感染が起きた。

患者を実際に受け入れた同大学の救急総合内科教授の岩田充永さんに、今も続く新型コロナ対応について伺った。

※インタビューは6月4日午後にZoomで行い、その時点の情報に基づいている。

一難去ってまた一難 愛知県庁からの連絡

ーー岡崎医療センターでのミッションが終わろうとしていた時に、また集団感染があったのですね。

3月8日が岡崎医療センターで全員が退所した日だったのですが、その前日の7日午後7時ぐらいに愛知県庁から突然電話がかかってきました。

「一人陽性者をお願いできませんか?」という電話です。

ーー藤田医科大学は感染症指定医療機関ではないのにかかってきたわけですね。

土曜日の夜でしたので、これは相当困っているのだなと思いました。そこで受け入れが始まったということです。

ーーその前に、岡崎医療センターからの患者も診ていてはいたのですよね?

そうなんです。実はそれまでに2人、岡崎医療センターから藤田医科大学病院に入院していたので、スタッフも陽性者の受け入れは、「同じようにゾーニング(ウイルスがいる可能性があるエリアとそうでないエリアを分けること)をすれば大丈夫だ」と、そこまで不安はなかった。

相当困っているのだから、もう一人ぐらいは大丈夫だろうということで受けました。

ーー既に入院している二人も救急で診ていたのですか?

当時の大学の決まりとして、実際に患者さんを担当するのは我々救急のチームか、呼吸器内科のチーム。そこに対してブレーンとしてアドバイスをするのが感染症科と役割分担していました。

その時の患者さんは、僕たち救急のチームが主治医になって、感染症の先生にアドバイスをもらいながら治療していました。

救急で診る感染症は尿路感染症、肺炎、胆管炎、敗血症などすごく多いのです。救急総合内科が治療に当たり、そこに対して専門的な知識でアドバイスをもらう方がたくさんの人を診るのに適しているだろうという判断での診療体制です。

新型コロナウイルスの患者の特徴は?

ーー受け入れが始まって、患者を診ていたわけですが、実際に診察してこれまでの肺炎と違うと感じましたか?

自覚症状が少ない割に、画像を見ると酷い肺炎だなという印象は受けましたね。

ーー急に転げるように悪くなるというのも経験されたのですか?

そういう方もいらっしゃいました。悪くなるのですが、とにかく自覚症状が乏しい。だから検査の数値はどんどん悪くなっていくのに、本人の呼吸困難感が全くない。そういう恐ろしいところがありましたね。

そういう風にしているうちに、4月頃に、陽性者はどうも味覚障害や嗅覚障害があるという報道がありました。

その時に、岡崎医療センターのことを思い出したのです。最初の頃、滞在者で提供している食事を残す方がものすごく多かった。「何なのだろう?」と思っていたのですが、食事の味が合わないという指摘がありました。

食事を提供している会社はものすごく色々配慮して作ってくださっていたのです。後になってだんだんそういうクレームはなくなっていきましたが、ひょっとすると、当時、陽性者の方は味覚や嗅覚に障害が出ていたのかもしれないなと振り返りましたね。

次から次へとどんどん新しい症状がわかってくるのが不思議な病気です。

ーー人工呼吸器やECMO(体外式膜型人工肺)を回した方もいらしたのですか?

そういう方もいましたね。ECMOが必要な症例に関しては、管理を得意とする麻酔科が診療の中心を担ってくれました。

ーー不足しそうだと逼迫した状況になったことはありましたか?

愛知県はそこまでの状況ではなかったのです。愛知県は色々な医療機関が頑張って受け入れていたところもあるのですけれども、関東の仲間の救急医たちの逼迫状況と比べると、まるで別の世界にいるようでした。

同じ病気を診ているのかと思うぐらい、関東では重症の患者さんが多くて、集中治療室や人工呼吸器の不足など医療が崩壊するのではないかと一時言われていましたね。

でも愛知県に関しては、現場の感覚としては「これは何とか頑張れるな」というレベルを保っていました。

幸い愛知県は、クラスター(集団感染)からの感染者が多くて、経路不明の方は少なかった。数は増えても追跡できているという安心感が当時はありましたね。愛知県庁の方が「どこまでも、関連を追い続けます」と言ってくださったのも非常に心強かったです。

ーーこれまで何人ぐらい患者を診ているのですか?

51人です。愛知県の陽性者の10%ぐらいを診ている計算になります。岡崎医療センターの経験があって、その後もクラスターが発生していたので、いい意味でスタッフの感覚が麻痺して来たところがあります。

「陽性者専用のフロアを作らなくちゃね」というような声が院内でどんどん出てきて、受け入れるのを迷う声は全く聞かれませんでした。

意地もあった 「14人以上は受ける」

また、積極的に受け入れたのは決して美談ばかりが理由でもないのです。

岡崎医療センターで受け入れた時はまだ医療機関でもないので、肺炎を発症した人たちは近隣の病院にお願いしなければならなかった。

そうすると、他の医療機関の立場に立ったら、「藤田医科大は大変な感染症を愛知県に持ち込んできて、発症したら自分たちではなく俺たちのところに押し付けるのか」という思いがあって当然だと思うのですね。

中にははっきりそうおっしゃる医師もいましたが、結局、藤田で受け入れた患者2人を除くと、14人は岡崎医療センターから愛知県の医療機関にお世話になったのです。

だから、救急部門の責任者である僕個人としては、「絶対に藤田医科大学で愛知県内の陽性者を14人以上は受けないと近隣の医療機関に申し訳がたたん」と思いがありました。

「14人以上受ければ、文句ないだろう」という思いです。

ーー意地みたいなものですね。これで文句は言わせないという。

意地っ張りなんで(笑)。

ーー実際にその後も受け入れ要請はあったわけですね。

そうですね。県の方達も信頼して送ってくださった。

もう一つ、あまり美しくない動機としては、3月の初めから治療薬としてアビガンの特定臨床研究を藤田医科大学が中心にやることになったことがあります。全国の施設と共同でやることになっていました。

感染症科の土井洋平教授が研究の責任者となったのですけれども、日本発の薬で期待が大きかったので、研究の進捗状況について問い合わせがすごくあるのですね。

「何人エントリーできましたか? 」「早く結果はでませんか?」と言われ、とにかく藤田で陽性者をたくさん受け入れて、臨床研究にご協力いただける方を募らないと進まないなと思いました。

アビガンが効くかどうかはわかりません。病院としては愛知県内の陽性者は積極的に受け入れるという方針には、そんな事情もありました。

アビガン、診療現場での切れ味はどうなのか?

ーーアビガンの研究デザインを簡単に説明していただいていいですか?

無症状の人、あるいは酸素投与の必要がない軽症の人たちを対象として、初日からアビガンを飲んだグループ、6日目からアビガンを飲んだグループに分け、6日目のウイルスの消失率はどちらが高いかを比較します。

それが主な評価項目として効果を判定しましょうという研究です。

今、製薬会社がやっている治験のように、プラセボ(偽薬)とアビガンで比べるというものではなく、どちらもアビガンは飲むという形です。

86例が目標で40施設ぐらい参加しています。中間評価が出る前の5月の初めには、86例に到達しています。

ーーそれまでに治療でアビガンを使ったことはあったのですか?

全くないです。アビガン以外の既存の治療薬もほとんど使っていません。細菌合併症を発症しないように予防的に抗菌薬を使うぐらいで、あとは酸素投与ぐらいです。カレトラは一人重症の方に使いましたが、その直後に効果なしという研究報告が出て、その1例のみです。

ーーあまり既存薬を使ってみようという感じではなかった。

僕の印象では本当に無症状のまま終わる方もいるし、一部の方は酸素投与まで必要になるけれども、ほとんどがよくなっていく。その中のごく一部の人が短時間で悪くなっていく。

早期に診断したからといって重症化を予防できるのだろうか、感染した瞬間からこの人がその後どういう経過をたどるかは決まっているのではないかという印象を持っています。

ーー先生のところでは何人にアビガンを使ったのですか?

うちで30例ぐらいですね。圧倒的にうちが多い。

ーー中間解析では効果が判定できず、続行ということになりましたね。研究の結果がこれから出てくるとして、診療現場で使ってみての切れ味はどうなのですか?

世間が言う特効薬という印象は僕はないです。土井教授も言っていますが、8割以上は自然に回復する病気で効果を見るのは本当に難しい。

インフルエンザの時の抗インフルエンザ薬も、症状のある期間を1日ぐらい短縮できるかもしれないというだけですが、新型コロナに対するアビガンもおそらくそれぐらいのものではないかなという印象です。これは何の裏付けもない直感ですが。

アビガンを飲んだから、この人は死ぬかもしれない呼吸不全が軽くなりました、というものではないと思います。抗インフルエンザ薬も脳症を予防できないというエビデンスがありますが、その感覚に近いです。

ただ、それが症状がある期間を短縮することができるのか、残念ながらそれさえも示せないのかということを、研究でしっかり検証することは意味があると思います。

海外からの感染者も まだまだ続く入院対応

ーーそして今は患者さんはいなくなったのですか?

今は7人いるんですよ。

これは外国からの方なのですが、愛知県に住所がある方で、外国から日本に戻って来られて空港でPCR検査を受けたのです。空港でPCR検査をして、自家用車で帰ることのできる人はそれで帰ることになっています。公共交通機関は使ってはいけないからです。

それで、成田空港から車で愛知県に戻ってきたら、翌日、7人全員陽性と判明したという人たちです。親族で一緒の車に乗って帰ってきたのです。

その人たちは症状はとても軽いのですが、ハラル食(イスラムの教えに基づいて処理された食品)に対応できる病院がなかなかなくて、依頼があって受けました。

ーー藤田では対応できるのですか?

対応できます。礼拝室も作っているぐらいなんです。インバウンド対策でコロナ前から整備していたのです。国際医療に貢献するという目的でイスラムの人たちへの対応も大学が始めていたのですね。

ーー外国との行き来も緩和されれば、感染者がまた増えていくことはあり得るのでしょうね。

よく国際医療研究センターの忽那賢志先生が「ハンマー&ダンス(※)」とおっしゃっていますが、今は緊急事態宣言というハンマーで叩く時期が終わって、ダンスをいかに長く続けるかという時期なのだなと実感しています。

※都市機能の封鎖など積極的な介入(ハンマー)をすることで新規患者数を抑え込み、持続的介入(ダンス)によって流行を防ぐという考え方。

海外からの入国者で第2波が来るのが怖いなというのは医療現場で話していることです。おそらくこれは必発でしょうね。

ーーこれからも感染者受け入れは続くのでしょうね。

最後の感染者が退院してみんなで「よし!」と喜んだ3日後に入院されてきたので、「本当に三日天下だね...」「また始まっちゃったね。頑張ろう」と言っているところです。

「二次感染ゼロで乗り切りました!」と盛り上がっていたところで、また始まりました。油断はできません。

コロナと通常医療の両立を 「陰性の人しか診ない」は不可能

ーーある意味、これからも感染者を受け入れることは日常になってくるのかもしれないですね。

早く大学病院が担う高度医療の提供と感染者の対応を両立する体制にしていかなければならないのだろうなと思います。高度医療を担うのは専門家チームで、感染者も要請があれば受け入れなければいけないし、絶対に二次感染を起こさずに退院させなくてはいけない。

もう一つ、僕らは普段の救急医療も担っています。この3本をうまく成り立たせるというのが今後の課題です。

感染者は絶対に受けないというスタンスをとった病院もありますが、そういうところに感染しているかわからないで入って、のちに感染が判明したケースもあります。

そうならば、腹をくくって感染者は受け入れる、通常の救急もする、高度医療も提供する。その中で感染を広げないという風に腹をくくるしかない。

特に愛知県程度の感染状況だと、それを目指すしかないと思います。

海外のように、ものすごく流行してしまったら、感染者だけを受け入れる専門病院も作らないといけないのでしょう。

逆に感染者以外の平時の病気を診る病院も必要なのですが、この人は絶対に感染していないという証明は本当に難しいです。

PCR検査をしても偽陰性はあるわけです。その人に何回PCRをやって、何回連続陰性が証明されたら本当の陰性なのかはわかりません。

ーー検査を受けた後に感染するかもしれませんしね。

この人は感染していないという証明の方が難しいですよね。接触歴もないのにPCR検査を無症状の人にもやるべきだというテレビの報道を見ていて違和感を覚えるところです。

無症状でも陽性の人がいるのだから、接触歴もないのに、それこそ全国民を対象にPCR検査しろという主張には目が点になります。

PCR検査は100%の精度ではない偽陽性だってありうるのに、流行地域でもなく、接触歴も症状もない人にPCR検査をして、陽性だったら隔離しろというのは人権侵害にもつながるのではないか?と心配になります。ハンセン病で犯した過ちを彷彿とさせます。

また、PCR陰性は、この人は大丈夫なんだという証明ではないことも強調したいです。

僕たちも、新型コロナウイルス を疑い、PCR検査をした結果、陰性であっても、症状から疑ったのであれば、やはり2週間は外出を控えてくださいという指導をしています。

ーー院内の相談窓口も設けたそうですね。

感染対策チームや感染症科の医師は、院内外からの問い合わせ等で「電話対応に忙殺」されることが増えました。

病院のブレーンであるべき彼らが、電話対応に忙殺されることは、組織崩壊の危機に直結します。

そこで、4月20日から、安全管理室師長やDMAT隊員資格を持つ事務員の力を借りて、「COVID-19院内相談センター」を立ち上げ、24時間電話を受けつけるシステムを立ち上げました。

予め定めたフロー(疑い患者の入院、手術時の対応、入院患者の発熱時対応、職員の発熱時対応、自分が診た患者が陽性と分かった時)を見ながら、院内各所から頂いたご相談に対応し、初期対応の指示と今後連携すべき部署を示す交通整理が主たる仕事です。

毎日10~30件のご相談をいただきますが、現場は「自分の判断を共有して後押ししてほしい」という不安な思いで相談していることがよくわかります。マニュアルを作っただけではダメなんです。

ウィズコロナの時代、一般の人にお願いしたいことは?

ーーウイルスがなくなったわけではない以上、再流行は避けられません。我々、「ウィズコロナ」などと言い、コロナと一緒に生きていく方法を模索し始めていますが、医療もコロナ診療と通常医療をうまく回していくために、一般の人にお願いしたいことはありますか?

よく手を洗いましょうとかうがいをしましょうとか、体調が悪かったらなるべく外出はしないで、もし外出するならマスクを使いましょう、と言いますが、新しく言われていることではないですよね。

むしろ体調が悪かったら仕事や学校に行くなというのは、少々の熱ぐらいで休むんじゃねえというこれまでの”常識”からまともに変わってきたということです。

一般の方の対策はあまり過剰にならなくてもよいと思います。

体調が悪くても仕事に行く、学校に行く、というのが美談でなくなるのはいいことです。

ーー救急で普段から感じていらっしゃることでしょうね。

はい。あとは、本当にわからないことが多いので、あまり明快なメッセージを発する人にだまされないでほしいです。

ーー例えば?

結局、僕たちが今わかっているのは、100%白黒はっきりつけられる検査法はないし、100%効くという特効薬もない。

そして、残念ながらこれをすれば100%重症化を抑えられる医療もない中で、じゃあかかったら致死的になるかもしれないという持病がある人は、普段から体調管理に気をつけて無理をしないでいただきたい。

実はあまり新しく言えることはないと思うのですよね。

2009年の新型インフルエンザの時も、1日400人ぐらい救急に患者が押し寄せました。あれは本当に精神が崩壊するかと思いました。

その時にニューヨークタイムズは、「熱があったら熱が下がるまで家で寝てろ」と書いていました。一方、NHKのニュースは、「熱があったら早く病院に行きなさい」と呼びかけていた。

僕ら病院に来られても、実はインフルエンザの人にあまり素晴らしいことはできないのですよと思っていましたが、その時に比べると今回のメディアはすぐに病院に行けとはあまり煽っていないですね。

ただ「PCR、PCR」と言う人はいますね。

高齢者の対策は? 人間的な生活と両立するために

ーー先生は救急の専門医でありながら、高齢者医療の専門家(日本老年医学会老年病専門医)でもいらっしゃいます。持病がある人に並び、ハイリスクな高齢者はどう対策したらいいでしょう。

高齢者に対してはまだ答えが出ていないですけれども、介護施設でクラスター(集団感染)が広がってしまったことで、介護施設を責められません。

だって感染しないためには放っておけばいいのですから。

目線を合わせて、お世話が必要な方に近づいて、しっかり耳元でわかりやすい言葉で話してあげて、近い距離で介護をすると感染が広がってしまう。こんな残酷なことはないと思います。

そういう他人のお世話がないと生活ができない人たちを放っておけば、クラスターができないのはその通りなんです。でも、それでは人間らしくない。

そこはすごく難しくて答えが出ていないです。そこをどうしていったらいいかはすごく考え込みます。

ーー人間らしい生活は人と接触のある生活ですね。感染対策との兼ね合いは難しいですね。

本当に感染症って残酷なんだと初めてわかりました。感染を広げないためには、とにかく人間らしさの真反対をしなければいけない。そこをどうやって、共存していったらいいのでしょう。

人同士が接触することでできる人間らしい生活が絶たれてしまうというのは、問題です。何事も適度なバランスがありますよね。

ーー医学だけではそのバランスは考えられないですよね。

難しいでしょうね。医療だって社会の一部です。早く感染者を減らして根絶まで持って行くならずっとステイホームなのでしょう。でもそれでは人間としては生きられない。確率論でリスクを下げながら生活するしかないと思います。

絶対にかかってはいけない人はどうしたらいいか、そういうところからバランスを考えていくしかないと思うのです。

かかったら致命的な持病のある人や高齢者の周りの人は特別な配慮が必要でしょうし、そうは言ってもその人たちは社会活動ができないかと言ったらそうではない。

そうすると、こまめな手洗いとか、体調が悪い時は無理をしないとか、基本に戻っていくしかないのでしょうね。

【岩田充永(いわた・みつなが)】藤田医科大学救急総合内科教授

1998年、名古屋市立大医学部卒業。同大学病院、名古屋大学病院、協立総合病院で内科・老年科・麻酔科を研修後に名古屋掖済会病院救命救急センターで勤務、名古屋大学大学院老年科学にて博士号取得。2008年より名古屋掖済会病院救命救急センター副救命救急センター長、12年10月藤田保健衛生大学救急総合内科准教授、14年4月同教授。2016年から救命救急センター長併任。日本救急医学会救急科専門医、指導医、日本内科学会総合内科専門医、日本老年医学会老年病専門医。